転職

目次
  1. 「このままでいいのかな」と思うのは、ふつうのこと
  2. 「第二新卒」って、いつまで?
  3. 動くなら、働きながら? 辞めてから?
  4. そもそも、動いていいタイミング?
  5. 何年目かで、やることは少しちがう
  6. 辞めると決めたら、日にちは後ろから決める
  7. 転職すると、給料はどうなる?
  8. よくある質問

入社して1年、2年。仕事には少し慣れてきたけど、日曜の夜になると「このままでいいのかな」と考えてしまう。そんな人に向けて書きました。辞めるかどうかは、今すぐ決めなくて大丈夫です。読み終わるころには、自分が今なにをすればいいかが見えてきます。

この記事でわかること

  • 新卒で入った人が、3年以内にどれくらい辞めているか
  • 「第二新卒」と呼ばれるのは、いつまでか
  • 働きながら探すのと、辞めてから探すの、どっちがいいか
  • 辞めると決めたら、何から順番にやればいいか

先に結論

  • 3年以内に辞める大卒は約3人に1人。迷うのはふつうのこと
  • 第二新卒の目安は卒業してから3年くらいまで。1年目なら時間はまだある
  • 動くなら働きながら。まずは求人を見て比べるだけでOK

メモ

時間がない人へ

04の「動いていいサイン」のチェックだけでも、やってみてください。タップするだけなので、30秒で終わります。

01「このままでいいのかな」と思うのは、ふつうのこと

ひとことで3年以内に辞める人は、だいたい3人に1人。あなただけじゃありません。

まずは数字をひとつ。国(厚生労働省)の調べでは、2022年3月に大学を出て就職した人のうち、3年以内に辞めた人は33.8%でした。

33.8%

大学を出て就職した人のうち、3年以内に辞めた人(2022年3月卒)出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」

だいたい3人に1人です。しかもこの割合は、この10年ほど31〜35%のあいだで、ほとんど変わっていません。「最近の若い人はすぐ辞める」わけではないんです。

12.1%

1年目で辞めた人

11.9%

2年目で辞めた人

9.9%

3年目で辞めた人

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」。四捨五入しているので、足しても33.8%にはなりません

1年目と2年目で、ほぼ同じくらいの人が辞めています。つまり「1年目で辞めるなんて早すぎる」とは限らない、ということ。

会社の大きさ別 3年以内に辞めた人の割合(大卒)
5人未満57.5%
5〜29人52.0%
30〜99人41.9%
100〜499人33.9%
500〜999人31.5%
1,000人以上27.0%

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」会社(事業所)の大きさ別

小さな会社ほど辞める人が多く、1,000人以上の大きな会社でも27.0%。大きな会社なら安心、というわけでもないんですね。

メモ

「みんな辞めてるから」で決めない

辞める人が多いのは本当です。でも、それは「あなたも辞めたほうがいい」という意味ではありません。この数字は、迷っている自分を責めないために使ってください。どうするかは、このあとのチェックを見てからでも遅くありません。

02「第二新卒」って、いつまで?

ひとことで目安は、卒業してから3年くらいまで。

ことば第二新卒

学校を卒業して一度就職したあと、数年のうちに転職しようとしている人のこと。ハローワークの資料では「卒業後概ね3年以内」(だいたい3年以内)と書かれています。

じつは、第二新卒の範囲は会社や求人によって少しずつちがいます。なので「卒業してから3年くらいまで」と覚えておけば十分です。

経験がまだ少ないことは、採用する会社もわかっています。だからこそ、この1〜3年で何を覚えて、どう働いてきたかを、自分の言葉で話せるようにしておくと強いです。

ポイント

新卒の枠に応募できることもある

国は会社に向けて、「卒業して3年以内の人も、新卒の枠に応募できるようにしてください」という指針を出しています。ただ、これは守らなくても罰のない「努力義務」。全部の会社がそうしているわけではありません。求人に「既卒可(もう卒業した人もOK)」や「卒業後3年以内」と書いてあるか、見てみてください。

03動くなら、働きながら? 辞めてから?

ひとことでおすすめは、働きながら探すこと。

転職活動のやり方は、大きく2つ。働きながら次を探すか、先に辞めてから探すかです。並べてみると、ちがいがよくわかります。

働きながら探すおすすめ

いいところ

  • 給料が止まらないので、あせって決めずにすむ
  • いくつかの会社を比べてから選べる
  • 合わなかったら、今の会社に残ることもできる

気をつけること

  • 面接の時間をつくるのが大変
  • 仕事と同時に進めるので、疲れやすい

辞めてから探す

いいところ

  • 時間を全部、転職活動に使える
  • 平日の面接にも行きやすい

気をつけること

  • 収入が止まるので、早く決めたくなる
  • 失業保険は、すぐにはもらえない(このあと説明します)
  • 仕事をしていない期間について、面接で聞かれることがある

ただし、心や体が限界のときは別です。そのときは、まず休んでください。

実際に転職した人を見ても、半分以上が、前の仕事を辞めてから1か月以内に次の仕事を始めています。すき間なく次へ移った人も、4人に1人くらいいます。

26.1%

すき間なく、次の仕事を始めた

27.6%

辞めてから1か月以内に、次の仕事を始めた

出典:厚生労働省「転職者実態調査」(令和2年)離職から就職までの期間

気をつけて

1年たたずに辞めると、失業保険がもらえないことも

失業保険(正式には「雇用保険の基本手当」)は、辞めたら誰でももらえるわけではありません。自分の都合で辞めたときは、辞める前の2年間に、雇用保険に入っていた期間が合わせて12か月以上必要です。入社して1年たたずに辞めると、ここに届かないことがあります。もらえる場合も、すぐにではありません。自分の都合で辞めたときは、原則1か月の「給付制限」という待ち期間があります(2025年4月以降に辞めた場合)。

04そもそも、動いていいタイミング?

ひとことで見るのは「気分」より「続いているかどうか」。

気持ちには波があります。月曜の朝に辞めたくなるだけなら、それはただの波かもしれません。見てほしいのは、その気持ちがずっと続いているかどうかです。

当てはまるものをタップしてみてください

当てはまったのは 0 / 6個

気をつけて

体や心がつらいときは、転職より先に相談を

眠れない、食べられない、朝起きられない。そんな日が続いているなら、転職を考えるより先に、休むことと相談することを選んでください。会社の産業医(働く人の健康を見るお医者さん)に話すこともできます。厚生労働省の「こころの耳」には、電話やSNSで相談できる窓口がまとまっています。

05何年目かで、やることは少しちがう

ひとことで正解の年はない。でも、年ごとにできることがある。

  1. 1年目

    比べる材料を集める

    仕事を覚えている途中なので、無理に動かなくて大丈夫。求人サイトをながめて、どんな仕事があるかを知っておくだけで十分です。

  2. 2年目

    やってきたことを言葉にする

    任される仕事が増えてくるころ。「何をして、どうなったか」を1つでも話せるようになると、面接で困りません。

  3. 3年目

    第二新卒の目安が終わる前に、一度考える

    第二新卒として動くなら、目安では最後の年。迷っているなら、この年のうちに一度は話を聞きに行っておくと、あとで「あのとき動いておけば」と思いにくくなります。

  4. 4年目〜

    経験者として動く

    第二新卒でなくなっても、転職できなくなるわけではありません。今度は「この仕事を何年やってきた人」として見てもらえます。

06辞めると決めたら、日にちは後ろから決める

ひとことで先に次の会社を決めて、そこから逆に数える。

辞めると決めたら、勢いで伝える前に、順番を見ておきましょう。この順番どおりに進めれば、あわてずにすみます。

  1. 会社のルール(就業規則)で、辞めるときの決まりを見る

    正社員のように働く期間が決まっていない契約なら、法律では「辞めます」と伝えてから2週間で辞められます。ただ、会社のルールに「1か月前までに言うこと」などと書いてあることもあります。先に見ておくと、話がスムーズです。

  2. 有給休暇が何日残っているかを見る

    有給休暇(休んでもお給料が出る日)は、入社して6か月で10日もらえます。1年6か月で11日、2年6か月で12日と、少しずつ増えます(出勤する日の8割以上、働いていることが条件)。有給は2年たつと消えてしまい、辞めたあとは使えません。最後の出社日までに使えるよう、残りを数えておきましょう。

  3. 次の会社の入社日が決まってから、辞めると伝える

    内定が出て、入社日が決まってから伝えるのが安心です。辞めたのに次が決まらない、という状態にならずにすみます。

  4. まずは、いちばん近い上司に直接伝える

    メールで済ませるより、5分でいいので話す時間をもらうのがおすすめです。辞める日は、このときに相談して決めます。

  5. 引き継ぎをして、最後の日を迎える

    自分の仕事をメモにまとめて渡しておくと、あとを引き継ぐ人も困りません。気持ちよく辞められます。

07転職すると、給料はどうなる?

ひとことで20代前半で転職した人の、半分以上は給料が増えている。

やっぱり気になるのが給料ですよね。国の調べでは、20代前半で転職した人の半分以上が、前の会社より給料が増えていました。

55.2%

20〜24歳で転職して、給料が増えた人

17.5%

20〜24歳で転職して、給料が減った人

49.8%

25〜29歳で転職して、給料が増えた人

出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査」転職入職者の賃金変動状況別割合

もちろん、減った人もいます。給料だけで選ぶと、仕事の中身や働き方で「こんなはずじゃなかった」となることも。動く前に「いちばん大切にしたいこと」を1つだけ決めておくと、迷いにくくなります。

08よくある質問

Q1年たたずに辞めたら、次の転職で不利になる?

A短い期間で辞めた理由は、面接で聞かれることが多いので、答えを用意しておきましょう。ポイントは、前の会社の悪口ではなく「次は何をしたいか」を話すこと。理由をちゃんと話せれば、それだけで不利になるとは限りません。ただし、失業保険の条件には気をつけてください(03の「気をつけて」を見てください)。

Q働きながらだと、面接の時間がとれません

A有給休暇を半日だけ使う、オンラインの面接にしてもらう、夕方以降の時間で相談する、といったやり方があります。転職エージェントを使うと、面接の日にちの調整も代わりにやってもらえます。

Q親や上司に反対されたら、どうすればいい?

A反対されるのは、心配されているからということもあります。「なぜ辞めたいか」「次に何をしたいか」を、できごとや数字と一緒に話すと伝わりやすくなります。そのうえで、最後に決めるのはあなたです。

Q転職エージェントは使ったほうがいい?

A使わなくても転職はできます。ただ、求人を紹介してもらえたり、履歴書を見てもらえたりするので、はじめての転職なら使ってみる価値はあります。何社使えばいいかは、別の記事で書いています。

今日の最初の一歩

今夜、スマホのメモに「モヤモヤ」を3行だけ書いてみる

何がイヤなのか、本当は何がしたいのか。きれいな文章じゃなくて大丈夫です。日付を入れて残しておくと、半年後に読み返したとき、続いている悩みかどうかがわかります。

2026.10.03 公開 文・WE POP編集部

参考にした情報

制度や数字は記事の公開日(直した記事は更新日)時点の情報です。最新の情報は各公式サイトで確認してください。

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