転職

目次
  1. 転職エージェントって、なんで無料なの?
  2. 転職サイトとは、何がちがう?
  3. けっきょく、何社使えばいい?
  4. 登録してから入社まで、どう進む?
  5. どこを選べばいい? 国のサイトで確かめられる
  6. 何社か使うとき、気をつけることは?
  7. 合わないと思ったら、やめてもいい?
  8. よくある質問

夜、スマホで「転職」と調べると、すぐに出てくるのが「転職エージェント」。無料って書いてあるけど、あとでお金を取られない? 何社も登録したら、電話が鳴りやまないんじゃ…。そんなモヤモヤがある人に向けて書きました。読み終わるころには、自分は何社に登録すればいいか、どこを選べばいいかがわかります。

この記事でわかること

  • エージェントが、無料で使えるしくみ
  • エージェントと転職サイトのちがい
  • 何社使うのがちょうどいいか(自分に合う数のチェックつき)
  • 安心して使えるエージェントの見分け方と、断り方

先に結論

  • 無料なのは、求人を出す会社が手数料を払うから。仕事を探す人からは、法律で原則取れない
  • WE POPのおすすめは2〜3社。1社だと比べられず、多すぎると連絡に追われる
  • 登録の前に、国の人材サービス総合サイトで許可と実績をチェック

メモ

時間がない人へ

03のチェックで、自分に合う数がわかります。タップするだけなので、30秒で終わります。

01転職エージェントって、なんで無料なの?

ひとことでお金を払うのは、求人を出している会社です。

ことば転職エージェント

仕事を探す人と、人を採りたい会社のあいだに入って、転職を手伝う会社のこと。法律では「有料職業紹介事業者」と呼ばれ、国の許可がいります。

エージェントを通して転職が決まると、手数料を払うのは、求人を出した会社です。法律(職業安定法)で、エージェントは原則として、仕事を探す人からお金を取ってはいけないことになっています。

103万円

エージェントの紹介で、1人が就職したときの手数料(平均)出典:厚生労働省「令和6年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」常用就職1件あたりの手数料(約103万円)

1人の入社につき、平均で100万円をこえる手数料。払っているのは、ほとんどが求人を出した会社です。このお金があるから、エージェントはあなたからお金をもらわずに動けるんですね。

メモ

無料のかわりに、知っておきたいこと

担当の人にとっては、あなたの入社が決まることが仕事の成果です。だから、返事をせかされることもあります。悪いことではありませんが、決めるのはあなた。担当の人への返事は、自分のペースでOK。内定の返事の期限は会社が決めることが多いので、もう少し考えたいときは、延ばせるか相談してみましょう。

気をつけて

お金を求められたら、払う前に相談を

仕事を探す人から手数料を取ってもいいのは、芸能やモデルなど一部の仕事だけ。あとは、部長クラス以上や技術の専門職などで、転職先の年収が700万円をこえる人です。ふつうの会社員の転職でお金を求められたら、払う前に、都道府県の労働局に相談してください。

02転職サイトとは、何がちがう?

ひとことでサイトは自分で探す。エージェントは人が間に入る。

転職サイトは、求人の情報をのせて見せるサービスです。気になる会社を自分で探して、応募します。エージェントは担当の人が間に入り、求人の紹介から面接の日にちのやりとりまでを手伝ってくれます。

転職エージェントはじめてなら

いいところ

  • 担当の人が、希望に合う求人を探して紹介してくれる
  • 書類の書き方や面接の準備を、相談できることが多い
  • 面接の日にちのやりとりを、間に入ってやってくれる

気をつけること

  • 担当の人との相性で、使いやすさが変わる
  • 紹介される求人は、そのエージェントが扱うものだけ
  • 電話やメールの連絡が多くなりがち

転職サイト

いいところ

  • 自分のペースで、たくさんの求人を見比べられる
  • 気になったところに、直接応募できる

気をつけること

  • 書類づくりも日にちのやりとりも、全部自分でやる
  • 求人が多すぎて、選ぶのに迷いやすい

どちらも、仕事を探す人はお金を払わずに使えます。両方をいっしょに使ってもかまいません。

実際に転職した人が、どうやって今の会社を探したかも見てみましょう。

転職した人は、どうやって探した?(複数回答)
求人サイト・情報誌45.1%
ハローワークなど29.6%
知人・友人のつて22.2%
民間の職業紹介20.9%
会社のホームページ13.5%

出典:厚生労働省「令和7年転職者実態調査」個人調査(2025年10月1日時点)。「求人サイト・情報誌」は新聞・チラシなども含む

「民間の職業紹介」が、いわゆる転職エージェントです。5年前(2020年)の14.8%から、20.9%に増えました。いくつ選んでもいい質問なので、サイトとエージェントを両方使った人は、どちらにも数えられています。

12.8%

20〜24歳で、民間の職業紹介を使った人

27.7%

25〜29歳で、民間の職業紹介を使った人

出典:厚生労働省「令和7年転職者実態調査」個人調査 年齢別の転職活動の方法(複数回答)

20代の前半より後半のほうが、エージェントを使う人が多いんですね。

03けっきょく、何社使えばいい?

ひとことでWE POPのおすすめは、2〜3社。

1社だけだと、紹介される求人も、担当の人のアドバイスも、比べる相手がいません。どんな仕事の求人を扱うか(取扱職種)も、エージェントごとにちがいます。

反対に、4社、5社と増やすと、電話やメール、面談の予定で平日が埋まりがちです。働きながらだと、返事をするだけでヘトヘトに。

なので、おすすめは2〜3社。比べられて、自分でも回しやすい数です。国の集計にも「仕事を探す人が何社かの紹介会社を使う場合がある」という注意書きがあります。何社か使うこと自体は、気にしなくてOKだと私たちは考えています。

当てはまるものをタップしてみてください

当てはまったのは 0 / 6個

ポイント

タイプを混ぜると、求人がかたよりにくい

いろいろな業界の求人を広く扱うところを1〜2社。行きたい業界や職種にくわしいところを1社。こう組み合わせるのが、WE POPのおすすめです。

04登録してから入社まで、どう進む?

ひとことで流れは6ステップ。応募するかどうかは、そのつどあなたが決める。

  1. サイトから登録する

    Webのフォームに、今の仕事や希望の条件を入れます。登録すると、手数料のルール(会社が払う分も含む)が、紙やメールで届きます。

  2. 担当の人と話す(面談)

    これまでの仕事と、希望を話します。「いつまでに転職したいか」と「ほかのエージェントも使っているか」は、ここで伝えておくと話が早いです。

  3. 求人を紹介してもらい、応募先を決める

    気になる求人があれば「応募したい」と伝えます。あなたの書類を会社に出すには、あなたの同意がいります。書類の書き方ははじめての職務経歴書で。

  4. 書類選考と面接

    面接の日にちのやりとりは、担当の人が間に入ってくれます。よく聞かれる「辞めた理由」は、面接で「辞めた理由」をどう話す?を見てください。

  5. 内定が出たら、条件を紙でもらう

    給料、仕事の内容、働く場所、休みなどの条件は、紙か、希望すればメールで受け取れます。仕事の内容や場所が、あとで変わりうる範囲も書かれます。法律で決まっていることなので、口約束だけでOKしないでください。

  6. 今の会社に伝えて、入社する

    入社日が決まってから、今の会社に辞めると伝えます。辞めるまでの順番は、第二新卒、いつ動く?の後半にあります。

05どこを選べばいい? 国のサイトで確かめられる

ひとことで登録の前に、国のサイトで5分チェック。

エージェントの仕事は、国の許可がないとできません。報告を出しているところだけでも、全国に3万か所以上あります(2024年度、事業所の数)。数が多いからこそ、登録の前に数字で確かめておくと安心です。

使うのは、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」。会社の名前で検索すると、許可を受けた会社なら出てきます。許可番号(「00-ユ-000000」のような形)からも、探せます。見てほしいのは、この4つです。

  • 許可・受理番号:ここに載っていれば、国の許可がある
  • 就職者:その年度に、紹介で就職した人の数
  • 離職者数:働く期間が決まっていない契約(正社員など)で入った人のうち、6か月以内に辞めた人の数。会社から辞めさせられた人は含まない
  • 判明せず:6か月以内に辞めたかどうか、エージェントがわかっていない人の数。ここが多いと、離職者数が少なくても当てにしにくい
  • 手数料・返戻金制度:手数料のルールと、紹介した人が早く辞めたとき、会社に手数料の一部を返すしくみがあるか

6か月以内に辞めた人が多いと感じたら、面談で聞いてみるのも手です。たとえば「紹介した人は、どれくらい続いていますか」と。登録して使う転職サイトも、同じサイトで国への届出を調べられます。

メモ

「入社でお祝い金」で選ばない

国のルールで、エージェントは、お祝い金などのお金で利用をすすめることが、原則できません。2025年4月からは、求人サイトも同じです。お金より、実績と担当の人で選びましょう。

06何社か使うとき、気をつけることは?

ひとことで同じ会社に、2か所から応募しない。

何社か使っていると、同じ求人を、別々のエージェントからすすめられることがあります。ここがいちばんの落とし穴です。

気をつけて

同じ会社に、2か所から応募しない

先にA社から応募した会社を、B社からもすすめられたら「もう応募しています」と伝えましょう。2か所から応募すると、どちらの紹介かで、会社とエージェントがもめるもとになります。国も、会社が2つ以上のところから料金を求められるトラブルに、注意を呼びかけています。

  • 応募した会社・どこから応募したか・日付・結果を、スマホのメモ1つにまとめる
  • ほかのエージェントも使っていることは、正直に伝えてOK
  • 担当の人に返事をせかされたら「◯日までに考えて、お返事します」と、期限を自分で決める

07合わないと思ったら、やめてもいい?

ひとことでやめていい。ひとこと伝えれば終わり。

エージェントは、あなたがお金を払っていないサービスです。合わないと感じたら、やめてかまいません。ただ、連絡を無視するより、ひとこと伝えるほうが、お互い気持ちよく終われます。そのまま使える言い方を置いておきますね。

  • 求人を断る:「今回は条件が合わないので、見送らせてください。ご紹介ありがとうございました」
  • 担当を変えてほしい:「ほかの方のお話も聞いてみたいです。担当を変えていただくことはできますか」
  • 利用をやめる:「ほかで転職先が決まったので、利用を終わりにします。登録した情報も消してください」

登録した情報を消してほしい、と頼むこともできます。エージェントは、こうした求めにどう応えるかを、ルールとして決めておくことになっています。

08よくある質問

Q何社も登録したら、電話が鳴りやまない?

A連絡が多くて困りそうなら、最初の面談で希望を伝えておくのがいちばんです。「連絡はメールでお願いします」「電話は平日19時以降なら出られます」のように伝えると、ぐっと楽になります。

Q登録したことが、今の会社に知られない?

Aエージェントが、あなたの書類を会社に見せるには、あなたの同意がいる決まりです。心配なら「今の会社と取引のある会社には、出さないでください」と最初に伝えておくと安心です。同意は、登録のときにまとめて取られることもあります。「応募する前に、毎回確認してください」とお願いしておくと、もっと安心です。

Qすぐに転職するつもりがなくても、登録していい?

AOKです。「半年以内くらいで考えています」のように、時期を最初に伝えておきましょう。せかされたら「まだ情報集めの途中です」と言って大丈夫です。

Qハローワークとは、どうちがうの?

Aハローワークは国の窓口で、こちらも無料で仕事を紹介してくれます。2025年の調べでは、転職した人の29.6%が、ハローワークなどの公的な窓口を使っていました。エージェントといっしょに使ってもかまいません。

今日の最初の一歩

気になるエージェントを1社、国のサイトで調べてみる

「人材サービス総合サイト」を開いて「職業紹介事業」を選び、都道府県は「全国」にして、会社の名前を入れるだけ。許可番号と、就職者・離職者の数をメモしておくと、2社目を選ぶときのものさしになります。

2026.10.02 公開 文・WE POP編集部

参考にした情報

制度や数字は記事の公開日(直した記事は更新日)時点の情報です。最新の情報は各公式サイトで確認してください。

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