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「誰かに相談したい。でも、どこに行けばいいの?」。調べると、ハローワーク、ジョブカフェ、サポステ、エージェントと名前がたくさん出てきます。ハローワークの若者向けの窓口は、主に卒業して3年以内かと、35歳未満かで分かれています。働く自信がまだない人向けの場所もあります。読み終わるころには、あなたが最初に行く場所が1つに決まります。
この記事でわかること
- 第二新卒・既卒・フリーター、それぞれの相談先
- 新卒応援ハローワークとわかものハローワークのちがい
- ジョブカフェとサポステは、どんな人向けか
- 民間の就職支援が無料の理由と、向く人・向かない人
先に結論
- 卒業して3年以内なら、まず新卒応援ハローワーク。就職したあとの悩みも相談できる
- パート・アルバイトから正社員をめざす35歳未満の人は、わかものハローワーク
- 民間の就職支援は会社がお金を払うので無料。国の窓口と両方使ってもいい
01ハローワークの若者向け窓口は、「卒業3年」と「35歳」が目安
ひとことでハローワークの若者向け窓口は、卒業からの年数と年齢で選ぶ。
ハローワークは、何歳の人でも使える国の窓口です。その中に、若い人だけを担当する専門の窓口があります。それが「新卒応援ハローワーク」と「わかものハローワーク」です。
56か所
新卒応援ハローワーク(卒業後おおむね3年以内)
21か所
わかものハローワーク(おおむね35歳未満)
199か所
わかもの支援コーナー・窓口(ハローワークの中)
新卒応援ハローワークは、各都道府県に1か所以上あります。わかものハローワークは21か所だけ。そのかわり、ふつうのハローワークの中に「わかもの支援コーナー」などの窓口が199か所あります。
ことば既卒(きそつ)
学校を卒業したあと、正社員として働いたことがない人のこと。この記事では、アルバイトをしている人や、就職活動を続けている人も含めて呼んでいます。
どれも国の窓口なので、使うのは無料です。では、あなたはどこに当てはまる?
02あなたはどれ? 状況別の相談先
ひとことで自分に近い見出しを1つ選んで、そこだけ読めばOK。
第二新卒で、いまも働いている(卒業して3年以内)
- 最初に行く場所:新卒応援ハローワーク
- 理由:卒業してだいたい3年以内の人が対象。働きはじめたあとの悩みも話せる
- あわせて:求人を比べたいなら、民間の転職エージェントも
第二新卒で、もう辞めた
- 最初に行く場所:住んでいる地域のハローワーク
- 理由:失業手当(雇用保険の基本手当)の手続きは、住所を受け持つハローワークでするのが基本。もらえるかは、雇用保険に入っていた期間などで決まる
- あわせて:仕事探しの相談は、新卒応援ハローワークや、わかものハローワークでも
既卒(卒業して3年以内で、正社員の経験がない)
- 最初に行く場所:新卒応援ハローワーク
- 理由:学生のときと同じように、担当の人がついて書類や面接を見てくれる
- 知っておきたい:卒業して3年以内なら、新卒の枠に応募できる会社もある
フリーター・非正規で、正社員になりたい(35歳未満)
- 最初に行く場所:わかものハローワーク(近くになければ、わかもの支援コーナー)
- 理由:パート・アルバイトから正社員をめざす人のための窓口。初回は予約なしで行ける
- あわせて:スキルをつけたいなら、無料の職業訓練も相談できる
しばらく働いていない。何から始めればいいかわからない
- 最初に行く場所:地域若者サポートステーション(サポステ)
- 理由:15〜49歳で、働いていない人の「最初の一歩」を手伝う場所。相談は無料
- あわせて:働く準備ができたら、ハローワークで求人を探す
ポイント
35歳をこえていても、だいじょうぶ
わかものハローワークの「おおむね35歳未満」をこえても、ふつうのハローワークは年齢に関係なく使えます。住んでいる県のジョブカフェが使える年齢かどうかも、見てみてください(04で書いています)。
行き先が決まったら、次はそこで何をしてもらえるかです。まずは、いちばん利用する人が多そうな、第二新卒と既卒の窓口から。
03卒業して3年以内なら、新卒応援ハローワーク
ひとことで担当の人が決まっていて、就職したあとの悩みも相談できる。
新卒応援ハローワークは、学生と、卒業後おおむね3年以内の人のための窓口です。担当者制なので、毎回ちがう人に一から説明しなくてすみます。
- 履歴書・エントリーシートの書き方を一緒に見てもらえる
- 志望動機や、自分の強みを一緒に考えてもらえる
- 面接の練習ができる
- 不安やつらさは、臨床心理士など、心のプロにも話せる
「いま働いているけど、使っていいの?」と思いますよね。ハローワークは、在職中でも求職の登録ができます。新卒応援ハローワークも「就職後に仕事の悩みや不安があれば、いつでも相談を」と案内しています。
ポイント
卒業して3年以内なら、新卒の枠もある
国は会社に向けて、「卒業して少なくとも3年間は、新卒の枠に応募できるようにしてください」という指針を出しています。ただ、守らなくても罰のない努力義務です。求人に「既卒可」や「卒業後3年以内」と書いてあるかを見てください。
辞めるかどうかで迷っているなら、第二新卒、いつ動く?も読んでみてください。じゃあ、卒業から3年をこえていたら?
04フリーターから正社員へ。35歳未満なら「わかハロ」
ひとことで正社員をめざす若者専用。アルバイト中の人も使える。
わかものハローワーク(わかハロ)は、正社員をめざす、おおむね35歳未満の人のための窓口です。厚生労働省は「パート・アルバイトとして働いている方で、正社員としての転職を希望される方へ」と案内しています。
最初に担当の人と話して、正社員になるまでの、あなただけの計画をつくります。書類の書き方、面接の練習、セミナーまで、どれも無料です。職業訓練の相談や、就職したあとの相談もできます。
メモ
わかハロが遠いときは
わかハロは全国に21か所しかありません。近くになければ、ふつうのハローワークの中にある「わかもの支援コーナー」や「わかもの支援窓口」へ。全国に199か所あり、同じように若い人向けの相談をしています。
スキルがなくて不安なら、国の職業訓練(ハロートレーニング)もあります。「求職者支援制度」という国のしくみも使えます。対象は、雇用保険に入っていなかった人や、失業手当を受け終わった人など。自営業やフリーランスをやめた人も入ります。受講料は無料で、テキスト代などは自分で払います。条件に合う人には、毎月お金も出ます。ただ、学校を出てから就職していない人で、同居の家族に一定の収入があるときは、お金は出ずに訓練だけになります。
10万円
気をつけて
毎月10万円には、条件がある
本人の収入が月8万円以下、世帯の収入が月30万円以下、世帯の金融資産が300万円以下などの条件があります。訓練の日は、全部出るのがルールです。病気などで休んだときは、証明があれば8割以上出ればOKです。くわしくはハローワークで聞いてください。
受講料が戻る制度とのちがいは、未経験の転職に、国の支援は使える?で書いています。では、ジョブカフェとサポステは何がちがう?
05ジョブカフェは県の施設。対象の年齢も県で決まる
ひとことで住んでいる県のジョブカフェの年齢を、先に見ておく。
ジョブカフェは、都道府県がつくる、若い人の仕事探しを手伝う場所です。46の都道府県にあります。仕事の相談やセミナー、職場体験などを1か所で受けられ、お金はかかりません。
国ではなく県の施設なので、名前も、対象の年齢も県ごとにちがいます。たとえば神奈川県は39歳まで、千葉県は15〜39歳(登録は44歳まで)です。中にハローワークがあって、そのまま求人を紹介してもらえるジョブカフェもあります。
ことば地域若者サポートステーション(サポステ)
厚生労働省が委託している、働くことに悩む人の相談先。15〜49歳で、仕事をしておらず学校にも通っていない人が対象です。全国に179か所あり、相談は無料です。
「働きたいけど、自信がない」「何から始めればいいかわからない」。そんなときは、求人を探す前にサポステがおすすめです。働き始めたあとの相談もできます。
ここまでは国や県の窓口でした。最後に、民間の就職支援です。
06民間の就職支援は、なぜ無料? 向く人・向かない人
ひとことでお金を払うのは、人を採った会社。だから相談する人は無料。
転職エージェントなどの民間の就職支援は、仕事を探す人と会社のあいだに入るサービスです。職業紹介の会社は、法律(職業安定法)で、仕事を探す人からは原則として手数料を取れません。手数料を払うのは、人を採る会社のほうです。
103万円
つまり、多くは入社が決まったときに手数料が入るしくみです。悪いことではありません。ただ、このしくみを知っておくと、国の窓口とのちがいが見えてきます。
国の若者向け窓口国の窓口
いいところ
- あなたも会社も、紹介料を払わない
- 職業訓練や、心の専門家への相談につなげてもらえる
- 「まだ働く自信がない」段階から相談できる
気をつけること
- わかハロや新卒応援ハローワークは、近くにあるとは限らない
- 使える窓口は、卒業からの年数や年齢で決まる
民間の就職支援
いいところ
- 希望に合う求人を、担当の人が探して紹介してくれる
- 面接の日にちのやりとりを、間に入ってくれるところもある
気をつけること
- 扱う求人の数や種類は、会社によってちがう
- 返事を急かされると感じることもある。決めるのは自分で
どちらか1つに決めなくてOK。国の窓口と民間を、両方使ってもかまいません。
WE POPの考えでは、民間が向いているのは「正社員として働く気持ちが固まっていて、求人を早く比べたい人」です。反対に、「まだ働く自信がない」「何をしたいかわからない」ときは、国の窓口から始めるほうが、あせらずにすみます。
気をつけて
お金を求められたら、払う前に相談を
会社員として就職するときに、民間の就職支援からお金を求められることは、ふつうありません。求められたら、払う前に都道府県の労働局に相談してください。国の許可や届出がある会社かどうかは、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で調べられます。
選び方は20代の転職エージェント、国のデータで選ぶでくわしく書いています。行き先が決まったら、あとは動く順番です。
07行き先が決まったら、最初の1週間はこの順番
ひとことでいきなり行かずに、メモ1枚と予約から。
いちばん近い窓口を1つ調べる
新卒応援ハローワーク、わかものハローワーク、わかもの支援コーナー、ジョブカフェ。02で選んだ窓口の場所と、開いている時間をメモします。
予約がいるかを確かめる
わかものハローワークは、初回は予約なしで行けると案内されています。ほかの窓口は場所によってちがうので、行く前にサイトか電話で確かめておきます。
話したいことを3行だけ書く
いまの状況(働いている・辞めた・アルバイト中)、困っていること、いつまでにどうなりたいか。きれいな文章でなくてOKです。
ハローワークの求職登録をしておく
在職中でも登録できます。インターネットで先に申し込むと「オンライン登録者」で、使える機能は一部です。窓口で職員の確認を受けると「ハローワーク利用登録者」になります。そこからは、求人の紹介や、書類・面接の相談も受けられます。
1回目は「話を聞くだけ」でいい
最初から応募先を決めなくてかまいません。「まず相談したい」と伝えれば十分です。合わないと思ったら、別の窓口に行ってもいいんです。
気をつけて
職場のトラブルや体の不調は、別の相談先へ
給料を下げられた、いじめやパワハラを受けている。そんな職場のトラブルは「総合労働相談コーナー」へ。全国の労働局や労働基準監督署などにあり、予約なしで、お金もかからずに相談できます。眠れない日が続くなど心や体がつらいときは、厚生労働省の「こころの耳」に相談窓口がまとまっています。
08よくある質問
Q卒業して3年をこえたら、新卒応援ハローワークは使えない?
A対象は「卒業後おおむね3年以内」です。こえていて35歳未満なら、わかものハローワークか、わかもの支援コーナーへ。年齢に関係なく、ふつうのハローワークも使えます。
Q働きながらでも、相談に行ける?
Aハローワークは在職中でも登録できます。新卒応援ハローワークも、就職したあとの悩みの相談を受けています。開いている時間は窓口ごとにちがうので、仕事のあとや休みの日に行けるか、サイトで見てみてください。
Q国の窓口と民間、両方に登録してもいい?
Aいいです。ただ、同じ会社に2か所から応募しないようにしましょう。どこから応募したかを、スマホのメモ1つにまとめておくと安心です。
Qフリーターの期間が長いと、正社員はむずかしい?
A期間の長さだけで決まるわけではありません。面接では「この期間に何をしてきたか」「これから何をしたいか」を聞かれることが多いです。わかものハローワークでは、その話し方も一緒に考えてもらえます。
今日の最初の一歩
02で選んだ窓口を1つ調べて、場所と時間をメモする
「新卒応援ハローワーク」「わかものハローワーク」に県の名前をつけて検索すれば、5分で見つかります。行く日を決めなくてもOK。場所がわかるだけで、次の一歩がぐっと軽くなります。
2026.10.10 公開 文・WE POP編集部
参考にした情報
- 厚生労働省「若者への就職支援」(新卒応援ハローワーク・わかものハローワーク・サポステ)
- 厚生労働省「新卒応援ハローワーク」
- 厚生労働省「わかものハローワーク」
- ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」(住居を管轄するハローワークで手続き)
- ハローワークインターネットサービス「よくあるご質問(求職者の方)」在職中の求職登録・オンライン登録者と利用登録者
- 厚生労働省「ジョブカフェにおける支援」
- かながわ若者就職支援センター(ジョブカフェ)「若者センターとは」
- 千葉県「ジョブカフェちば」
- 厚生労働省委託「地域若者サポートステーション」
- 厚生労働省「求職者支援制度のご案内」
- 厚生労働省「青少年の雇用機会の確保及び職場への定着に関して事業主、特定地方公共団体、職業紹介事業者等その他の関係者が適切に対処するための指針」
- 新潟労働局「職業訓練お役立ち情報」(求職者支援訓練は受講料無料・テキスト代等は自己負担)
- e-Gov法令検索「職業安定法」(第32条の3 手数料)
- 厚生労働省「令和6年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」
- 厚生労働省「人材サービス総合サイト」
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
- 厚生労働省「こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」
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