副業・独立

この記事にはプロモーションを含みます。

目次
  1. 副業をしている人、したい人はどれくらい?
  2. 会社員が副業をしても、いいの?
  3. 副業には、どんな形がある?
  4. 自分に向いているのは、どっち?
  5. 「スマホで簡単に稼げる」って、本当?
  6. 始める前に、何をすればいい?
  7. 副業の税金は、どうなる?
  8. よくある質問

給料日に明細を見て、もう少し余裕がほしいなと思う。SNSを開けば「副業で月5万円」の文字。気にはなるけど、会社にダメと言われない? 何から始めればいい? 税金は? そんな人に向けて書きました。読み終わるころには、始める前にやることと、その順番がわかります。

この記事でわかること

  • 副業をしている人・したい人は、どれくらいいるか
  • 会社員が副業をしていいのか(国と会社のルール)
  • 雇われる副業と、自分で仕事を受ける副業のちがい
  • 始める前にやる5つのことと、気をつけたい勧誘

先に結論

  • 国の考えでは、副業は「原則OK」。でも、まず見るのはあなたの会社のルール
  • 副業は雇われるか、自分で仕事を受けるかの2つ。雇われるなら、本業と働く時間を合わせて数える
  • 準備はルールを見る→届け出る→時間を決める→記録→税金の順。「簡単に稼げる」話は、まず疑う

メモ

時間がない人へ

06の「始める前の5ステップ」だけでも見てください。上から順に進めれば、会社のルールも税金も、あわてずにすみます。

01副業をしている人、したい人はどれくらい?

ひとことで正社員で副業をしている人は2.5%。したい人の割合は、その約3倍。

まずは数字から。国(総務省)が5年に1度行う調査では、2022年に副業をしていた人は305万人でした。

305万人

2022年に、副業をしていた人(5年前より60万人増えた)出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」。本業が農業・林業の人などを除く

正社員にしぼると、副業をしている人は2.5%。40人に1人です。ところが、「したい」人は7.7%いました。

2.5%

正社員で、副業をしている人

7.7%

正社員で、副業をしたい人

出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」正規の職員・従業員(本業が農業・林業の人などを除く)。「したい人」は、今の仕事を続けながら、ほかの仕事もしたいと思っている人

割合で見ると、したい人は、している人の約3倍です。気になっている人は、思っているよりずっと多いんです。迷っているのは、あなただけじゃありません。

02会社員が副業をしても、いいの?

ひとことで国の考えは「原則OK」。でも、先に見るのは自分の会社のルール。

国(厚生労働省)には「副業・兼業の促進に関するガイドライン」があります。その中で会社に向けて、原則として副業を認める方向がいい、と書いています。働く時間の外をどう使うかは、基本的に働く人の自由だからです。

ことばモデル就業規則

就業規則は、給料や休み、働き方のルールを会社がまとめたもの。そのお手本として国が作ったのが、モデル就業規則です。2025年12月版には、勤務時間外なら、ほかの会社などの仕事をしてよいと書かれています。そのうえで、会社に届け出る形です。

ただし、会社が副業を止めたり、制限したりできる場合もあります。お手本に書かれているのは、次の4つです。

  • 本業の仕事がおろそかになる(働きすぎて休めない、など)
  • 会社の秘密がもれる
  • 会社の名前や信用を傷つける、信頼関係をこわす
  • 会社とライバルになる仕事をして、会社が損をする(競業)

メモ

お手本と、あなたの会社のルールはちがうことも

モデル就業規則は、国が示した「例」です。実際のルールは、会社ごとに決まっています。許可がいる会社も、禁止している会社もあります。だから、まず見るのは、あなたの会社の就業規則です。

会社に相談したり、届け出たりしたことを理由に、不利なあつかいをしてはいけない。これもガイドラインに書かれています。聞くだけなら、怖がらなくてOKです。

03副業には、どんな形がある?

ひとことで会社に雇われて働くか、自分で仕事を受けるか。大きく2つ。

副業は、働き方で大きく2つに分かれます。アルバイトのように会社に雇われる副業と、会社などから仕事を受けたり(業務委託)、物を売ったりする副業です。並べてみると、ちがいがよくわかります。

雇われる副業アルバイトなど

いいところ

  • 働いた時間の分だけ、給料がもらえる
  • 時給の最低ラインや、仕事中のけがへの補償がある
  • やる仕事が決まっていて、始めやすい

気をつけること

  • 本業と働く時間を合わせて数える
  • 副業先で働く時間を、本業の会社に伝えることになる
  • シフトがあると、本業の残業と重なったときに大変

自分で仕事を受ける副業業務委託・販売など

いいところ

  • いつ、どこでやるかを自分で決めやすい
  • 得意なことや好きなことを、仕事にしやすい
  • 働く時間を、本業と合わせて数えるルールはない

気をつけること

  • 時給の最低ラインのような決まりはない。かけた時間に見合うとは限らない
  • 仕事の条件やお金の受け取りを、自分で確かめる
  • 収入と経費を記録して、税金も自分で計算する

どちらの形でも、届け出がいるかどうかは、あなたの会社のルールしだいです。

ことば働く時間を合わせて数える(通算)

雇われる副業では、本業と副業で働いた時間を合わせて数えます(労働基準法第38条)。合わせて1日8時間・週40時間をこえた分は、残業のあつかいになります。

たとえば、本業で1日8時間働く人が、あとから決めたアルバイトで夜に2時間働いたとします。その2時間は残業のあつかいになり、副業先が残業代を払います。

ちなみに、この残業代のルールは、国の会議(審議会)で見直すかどうかが話し合われています。でも、2026年10月はじめの時点では、まだ変わっていません。

ポイント

仕事を受けるときは、条件を文字で残す

2024年11月から、フリーランスを守る法律(フリーランス法)が始まりました。仕事を頼む会社などは、仕事の中身や、いくらをいつ払うかなどを、紙やメールなどで示す決まりです。副業で仕事を受ける会社員も、対象になりえます。口約束だけで始めないでください。

04自分に向いているのは、どっち?

ひとことで決まった時間で働くか、得意なことで仕事を受けるか。

どちらが向いているかは、人によってちがいます。迷ったら、次のチェックをしてみてください。自分で仕事を受ける副業が合いそうかを見られます。

当てはまるものをタップしてみてください

当てはまったのは 0 / 6個

どちらを選ぶにしても、WE POPが大事にしてほしいと考えているものさしは、次の3つです。

  • 本業に疲れを持ち込まない:眠る時間をけずらずに、続けられる量か
  • 始めるのにお金がかからない:最初に高いお金がいる話は、いったん止まる
  • 本業と同じ分野は、先に相談:競業として止められることがある

05「スマホで簡単に稼げる」って、本当?

ひとことで「簡単に稼げる」副業はない。国も、はっきりそう書いています。

副業を調べ始めると、SNSで「スマホで簡単」「1日10分」といった広告を見かけることがあります。こうした勧誘のトラブルには、国も、何度も注意を呼びかけています。

最近目立つのが、「すぐ返せるから」と言われて、お金を貸す会社(貸金業者)から次々に借りさせられるケースです。国民生活センターによると、20代以下の若い人からの相談が多いそうです。

257万円

副業や投資の勧誘で、いくつもの会社からお金を借りた相談の、平均の契約額(2025年度)出典:国民生活センター「副業サポートや投資の名目で借金させる業者に注意!」(2026年5月)。2026年3月31日までの登録分

2021年度は145万円だったので、4年で100万円以上増えました。借りたお金を返すのは、借りた本人です。消費者庁や国民生活センターが注意している手口には、たとえばこんなものがあります。

  • 安いマニュアルを買ったあと、電話などで高い「サポートプラン」をすすめられる
  • 最初は少しだけお金がもらえる。信用したころに「参加費」などと言われ、振り込まされる
  • 「すぐ返せる」と言われ、いくつもの消費者金融から借りるよう指示される
  • 画面共有のアプリを入れさせられ、相手の言うとおりにスマホを操作させられる

気をつけて

「簡単に稼げる」副業はありません

消費者庁の資料に、そのまま書かれている言葉です。始めるためにお金を払う、借りる、という話が出たら、そこで止まってください。やりとりのメッセージは、消さずに残しておきましょう。おかしいと思ったら、消費者ホットライン「188」へ。近くの消費生活センターにつながります。

06始める前に、何をすればいい?

ひとことでルールを見る→届け出る→時間を決める→記録する→税金の準備。

やることは5つです。上から順に進めれば、会社とも税金とも、もめずにすみます。

  1. 会社の就業規則で、副業のルールを見る

    就業規則は、働く人が見られるようにしておくことが、法律で決まっています。作る義務があるのは、働く人が10人以上いる会社です。社内のサイトなどで「副業」「兼業(かけもち)」と探して、禁止か、許可がいるか、届け出ればいいかを確かめます。

  2. 会社の決まりにそって、届け出る

    どんな仕事を、どれくらいの時間やるかを伝えます。雇われる副業なら、副業先の会社や働く時間も聞かれることがあります。書き方が決まっていなければ、国が出している届け出の例(様式例)を見てみてください。

  3. 副業に使える時間を決める

    本業の残業も含めて、1週間に何時間なら続けられるかを考えます。雇われる副業なら、本業と合わせた時間で、残業かどうかが決まります。眠る時間はけずらない、がWE POPのおすすめです。

  4. 入ったお金と、使ったお金を記録する

    お金が入った日と金額、仕事のために買ったもののレシートを、月ごとにまとめます。あとで税金を計算するときに、そのまま使えます。

  5. 税金の準備をする

    副業で得た額によっては、確定申告がいります。目安は07の「税金」にまとめました。

メモ

黙って始めるより、届け出るほうが安心

会社に言わずに始めても、住民税の額などから気づかれることがあります。どんなときに知られるかは、副業が会社に知られるきっかけの記事で書いています。ルールにそって届け出ておけば、気にしなくてすみます。

07副業の税金は、どうなる?

ひとことで目安は、副業の所得が1年で20万円をこえるかどうか。

会社員の所得税は、ふつう会社が年末調整でまとめて計算してくれます。でも、副業で20万円をこえる所得があると、確定申告(1年分の税金を自分で計算して出すこと)がいります。

ことば所得

収入から、必要経費(仕事のために使ったお金)を引いた額。たとえば報酬が30万円で、経費が15万円なら、所得は15万円です。

  • 自分で仕事を受ける副業:所得が1年で20万円をこえたら、確定申告がいる
  • 雇われる副業:副業先の給料は、引かれる前の額で数える。ほかの副業の所得と合わせて20万円をこえたら、原則として確定申告がいる
  • 住民税:20万円以下でも、確定申告をしないなら、住んでいる市区町村への申告がいる

つまり、「20万円以下なら何もしなくていい」わけではありません。申告の時期ややり方は、副業の確定申告の記事でくわしく書いています。

08よくある質問

Q就業規則で禁止されていたら、あきらめるしかない?

Aまずは人事に、どんな副業ならいいかを聞いてみましょう。国のガイドラインは、禁止している会社に、本当に仕事に差しつかえるのかを、もう一度見直すよう求めています。ただ、ルールを決めるのは会社です。黙って始めるのは、やめておきましょう。

Q本業と同じ業界の副業は、できる?

A会社が「競業」として止めることがあります。ただ、ガイドラインには、会社の利益を損なわないなら、同じ業種でも認めるべき場合がある、と書かれています。届け出のときに、仕事の中身をくわしく伝えて相談してみてください。

Qいらない服をフリマアプリで売るのも、副業の所得?

A普段使っていた服や家具などを売ったお金には、原則として税金がかかりません(国税庁)。でも、売るために買った物を売ってもうけが出たら、それは所得です。20万円のルールにも入ります。

Q副業でトラブルにあったら、どこに相談すればいい?

A勧誘で払ってしまったお金のことは、消費者ホットライン「188」へ。「仕事を紹介するから」と教材などを買わされた場合は、クーリング・オフが使えることがあります(業務提供誘引販売取引)。決まった書面を受け取った日から20日以内なら、契約をやめられます。電話で勧誘された契約は8日以内など、取引の形で期間はちがいます。ネットで自分から申し込んだだけの場合は、使えないこともあります。会社などから受けた仕事のお金が払われないときは、国の「フリーランス・トラブル110番」で、弁護士に無料で相談できます。

今日の最初の一歩

今日、会社の就業規則で「副業」を探してみる

社内のサイトなどで就業規則を開いて、「副業」「兼業」と探すだけ。見つからなければ、人事に「就業規則はどこで見られますか」と聞けばOKです。禁止・許可制・届け出のどれかがわかれば、次にやることが決まります。

2026.10.03 公開/2026.10.06 更新 文・WE POP編集部

参考にした情報

制度や数字は記事の公開日(直した記事は更新日)時点の情報です。最新の情報は各公式サイトで確認してください。

NEXT次に読む