お金

目次
  1. NISAって、なにがおトクなの?
  2. 枠はいくら? 月1万円で足りる?
  3. つみたて投資枠と成長投資枠、どっちを使う?
  4. 損することはある?
  5. 月1万円だと、将来いくらになる?
  6. 始める準備はできてる?
  7. 口座を開いてから、どう始める?
  8. よくある質問

給料日のあと、SNSを開くと「NISA始めた」という投稿が流れてくる。気になるけど、投資はしたことがないし、損したらこわい。そもそも、何から始めればいいのかもわからない。そんな人に向けて書きました。始めるかどうかは、あとで決めればOKです。読み終わるころには、月1万円で始める前に知っておきたいことと、最初の一歩がわかります。

この記事でわかること

  • NISAを使うと、なにがどれだけおトクになるか
  • 2つの枠のちがいと、月1万円ならどちらを使うか
  • 損をすることはあるのか。始める前に確かめたいこと
  • 口座を開いて、積み立てを始めるまでの流れ

先に結論

  • NISAは、投資で増えたぶんに税金がかからない口座。ふつうは約20%かかる
  • 月1万円ならつみたて投資枠で足りる。1年で使うのは、枠の1割
  • 元本割れすることはある。生活費や近いうちに使うお金は回さない

メモ

時間がない人へ

06の「始める準備はできてる?」のチェックだけでも、やってみてください。タップするだけなので、30秒で終わります。

01NISAって、なにがおトクなの?

ひとことで投資で増えたぶんに、税金がかからない口座です。

投資信託や株を買って、値上がりしたところで売ると、利益が出ます。ふつうの口座だと、この利益に税金がかかります。

20.315%

ふつうの口座で、投資の利益にかかる税金(所得税や住民税など)出典:国税庁 タックスアンサー「株式等を譲渡したときの課税」「配当金を受け取ったとき」(令和8年4月1日現在の法令)

だいたい20%です。たとえば1万円の利益が出たら、約2,000円が税金になります。NISA口座なら、この税金が0円。1万円がまるごと手元に残ります。

ことばNISA

利益に税金がかからない、国の制度。正式な名前は「少額投資非課税制度」です。銀行や証券会社などで、ふつうの口座とは別に「NISA口座」を作って使います。

今のNISAは、2024年に始まりました。税金がかからないまま持っていられる期間は無期限。制度そのものにも、終わりの期限はありません。

始める人も増えています。金融庁の調べでは、NISA口座は全部で約3,048万。そのうち20代は約377万です。

3,048万

NISA口座の数(全体)

377万

そのうち20代の口座

出典:金融庁「NISA口座の利用状況調査」(2026年6月末時点)

20代の口座は、2025年12月末からの半年で約40万増えました。まわりで始める人が増えたと感じるのは、気のせいではありません。でも、みんながやっているから、で始めるのはおすすめしません。

02枠はいくら? 月1万円で足りる?

ひとことで1年で360万円、一生で1,800万円まで。月1万円なら、上限は気にしなくてOK。

NISAには、2種類の上限があります。1年に入れられる上限と、一生で使える上限です。

120万円

つみたて投資枠(1年)

240万円

成長投資枠(1年)

1,800万円

一生で使える枠(うち成長投資枠は1,200万円まで)

出典:金融庁 NISA特設ウェブサイト「NISAとは?」

2つの枠は、同じ口座でいっしょに使えます。合わせると、1年で360万円まで。一生では1,800万円までです。

月1万円なら、1年で12万円。つみたて投資枠の1割です。このペースだと、1,800万円に届くまで150年かかります。つまり、月1万円なら、上限はほぼ気にしなくて大丈夫です。

  • 持っていられる期間:無期限。何年持っていても、利益に税金はかからない
  • 売ったとき:買ったときの金額のぶん、次の年に枠が戻る(1年の上限が増えるわけではない)
  • 使える人:日本に住む18歳以上(口座を作る年の1月1日の時点)。口座は1人1つだけ
  • 金融機関:1年ごとに変えられる。ただし、その年にもう買っていたら、変えられるのは次の年の分から

メモ

2027年からは、0〜17歳も使えるように

2026年3月に法律が成立し、2027年1月から、0〜17歳もつみたて投資枠を使えるようになります。枠は1年60万円、合わせて600万円まで。18歳以上の枠の金額は、今と変わりません。

03つみたて投資枠と成長投資枠、どっちを使う?

ひとことで月1万円の積み立てなら、つみたて投資枠で足りる。

2つの枠のちがいは、買えるものと、買い方です。並べてみると、こうなります。

つみたて投資枠はじめてなら

いいところ

  • 国(金融庁)の基準に合う投資信託などだけが買える
  • 投資信託(ETFを除く)は、買うときの手数料がゼロのものだけ
  • 毎月など決まった間隔で、自動で買っていける

気をつけること

  • 株は買えない。選べる商品は少なめ
  • 好きなときに1回だけ買う、はできない
  • 持っている間の費用(信託報酬)はかかる

成長投資枠

いいところ

  • 株や投資信託など、選べるはばが広い
  • 好きなときに、まとめて買える
  • 積み立てにも使える

気をつけること

  • 商品が多く、選ぶのに迷いやすい
  • 値動きの大きいものも買える
  • 一生で使えるのは1,200万円まで

2つの枠は、同じ金融機関でいっしょに使えます。どちらか片方だけでもOKです。

WE POPのおすすめは、はじめての月1万円なら、つみたて投資枠から。国の基準で商品がしぼられているので、選ぶときに迷いにくいからです。

ことば投資信託

たくさんの人から集めたお金を、運用会社がまとめて運用する商品。中には、たくさんの株や債券(国や会社がお金を借りるために出すもの)などが入っています。

ことばインデックス型

株価指数のような、市場の動きを表す数字(インデックス)と同じように動くことをめざす投資信託。指数を上回ることをめざすものは「アクティブ型」と呼ばれます。金融庁の資料では、インデックス型のほうが費用は低めとされています。

メモ

商品の名前は、あえて出しません

この記事は、特定の商品をすすめるものではありません。つみたて投資枠でどんな商品が買えるかは、金融庁のサイトに一覧があります。選ぶときは、説明書(目論見書)で中身と費用を確かめてください。

04損することはある?

ひとことである。入れたお金より減ることもある。

いちばん気になるのは、ここですよね。投資信託の値段は、毎日変わります。上がる日もあれば、下がる日もある。金融庁も、投資には元本割れのおそれがある、と書いています。

毎月同じ額を買う積み立てでも、値下がりが続けば損をします。金融庁の資料には、5年くらいの短い期間だと、始めた時期によっては元本割れになることもある、とあります。

気をつけて

始める前に、この3つは知っておいて

1つめ、元本割れすることがあります。入れたお金(元本)より減ることがある、ということです。2つめ、NISAで出た損は、税金の計算では「なかったもの」になります。ほかの口座の利益と差し引きする(損益通算)ことも、次の年に繰り越すこともできません。3つめ、生活費や近いうちに使うお金は、投資に回さないでください。

では、どのお金なら投資に回していい? J-FLEC(金融経済教育推進機構)の資料では、お金を3つに分けて考えます(下の例は、WE POPが足したものです)。

  • 毎日の生活に使うお金:家賃、食費、スマホ代など
  • 近いうちに使う予定のお金:旅行、引っ越し、車など
  • 当面使う予定のないお金:投資に回すのは、ここから

長く・コツコツ・いろいろなものに分けて投資する。金融庁は、こうすると値動きによるリスクをできるだけ小さくできる、と説明しています。ただ、ゼロにはなりません。だから、なくても生活に困らない金額で始めることが前提です。

05月1万円だと、将来いくらになる?

ひとことで決まった答えはない。国の計算ツールで、自分で試せる。

入れたお金(元本)だけなら、計算は簡単です。月1万円なら、10年で120万円、20年で240万円。ここに、運用で増えたり減ったりしたぶんが加わります。

この「増えたり減ったり」は、前もってはわかりません。なのでWE POPでは、「◯年で◯万円になる」とは書きません。かわりに、金融庁の「つみたてシミュレーター」で、自分で試してみてください。

  • 毎月の積立金額:1(万円)と入れる
  • 想定利回り(年率):1年でどれくらい増えるかの、仮の数字。小さい数字から、何通りか入れてみる
  • 積立期間:続けたい年数を入れる

「計算する」を押すと、将来の金額の目安が出ます。利回りを少し変えるだけで、結果はかなり変わります。そのちがいを見ておくのが、いちばんの使いみちです。

メモ

シミュレーションは、約束ではありません

この計算で先のことがわかるわけでも、約束されるわけでもない、と金融庁も書いています。実際には、値下がりする年もあります。出てきた数字は、ひとつの目安として見てください。

06始める準備はできてる?

ひとことで先に、もしものときのお金。投資はそのあと。

NISAは、急いで始めるものではありません。始める前に、次の6つを確かめておきましょう。

当てはまるものをタップしてみてください

当てはまったのは 0 / 6個

生活費の何か月分あれば安心かは、人によってちがいます。WE POPでは、まず3か月分を目安にしています。自分の手取りがよくわからないときは、給与明細の見方から確かめられます。毎月いくら回せそうかは、手取り22万円の配分例が参考になります。

気をつけて

借金があるなら、返すのが先

J-FLECの資料にも「投資は借金をして行うものではありません」とあります。利息の高い借金があるなら、投資より先に返すほうがいい、とWE POPは考えています。返済が苦しいときは、金融庁の「多重債務についての相談窓口」へ。全国の財務局などの窓口がまとまっています。

07口座を開いてから、どう始める?

ひとことで金融機関を1つ選んで、申し込んで、積み立てを設定する。

始めるまでの流れは、5ステップです。商品を選ぶのは4つめ。それまでは手続きだけです。

  1. 金融機関を1つ選ぶ

    NISA口座は、銀行や証券会社などで作れます。金融庁の資料が挙げる比べどころは、どんな商品があるか、手数料、どの口座から引き落とせるか。積み立てが最低いくらから、どんな間隔でできるかも見ておきましょう。

  2. 本人確認書類とマイナンバーを用意して、申し込む

    マイナンバーカードなどを見せて、名前、生年月日、住所、マイナンバーを伝えます。口座は1人1つなので、2か所に申し込まないようにしましょう。

  3. 口座ができるのを待つ

    申し込むと、ほかでNISA口座を作っていないかを、税務署が確かめます。確認を待たずに使えるところなら、最短で申し込んだその日から買えます。何日かかるかは、金融機関によってちがいます。

  4. 商品と金額を決めて、積み立てを設定する

    つみたて投資枠なら、買う商品、毎月の金額、お金を引き落とす口座を決めます。月1万円なら「毎月1万円」です。商品は、説明書で中身と費用を見てから選んでください。

  5. あとは続けて、年に1回だけ見直す

    値段は毎日変わりますが、毎日見なくて大丈夫です。WE POPのおすすめは、年に1回、金額が今の暮らしに合っているかを見直すこと。お金が必要になったら、途中で売ることもできます。

08よくある質問

Q途中でお金を引き出せる?

Aできます。NISAは、いつ売ってもかまいません。売ったぶんの枠は、買ったときの金額で、次の年に戻ります。積み立ての金額を変えたり止めたりするやり方は、金融機関ごとに決まっています。

Q値下がりしたら、売ったほうがいい?

Aあわてて売らないのが、WE POPのおすすめです。金融庁の資料でも、積み立てはできるだけ長く続けると成果につながりやすい、とされています。ただ、近いうちにお金が必要になったなら、売るのもひとつの手です。

Qどこの銀行や証券会社がいい?

Aこの記事では、名前はあげません。比べるところは、07の1つめに書いたとおりです。口座は1人1つなので、決めたら1か所に申し込みます。

Qだれかに相談したいときは?

AJ-FLECには、無料の電話相談があります。予約はいらず、名前を言わなくてもOK。平日の10〜17時です(受付は16時半まで)。お金の教育をする公的な機関なので、特定の商品をすすめられることはありません。「これって詐欺かも」と思ったときの相談先も、教えてもらえます。

今日の最初の一歩

金融庁の「つみたてシミュレーター」で、月1万円を試してみる

積み立ての金額に1万円、期間に20年を入れて、利回りの数字だけを何通りか変えてみてください。結果がどれだけ変わるかを見ると、「増えることもあれば、そうでないこともある」の意味がつかめます。5分で終わります。

2026.10.03 公開 文・WE POP編集部

参考にした情報

制度や数字は記事の公開日(直した記事は更新日)時点の情報です。最新の情報は各公式サイトで確認してください。

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