この記事にはプロモーションを含みます。登場するミサキさんやチカさんたちは、WE POPが作った架空の人物です。数字は公的な機関の調査のものです。
去年の6月、「ミサキの保険って、毎月いくら?」と聞かれて、ミサキさんは何も答えられませんでした。
ユウキにはまだ言えてないんだけど
自分の保険、毎月いくら払ってるか知らなかった
入りすぎなのか、足りないのかもわからない
既読家計の表を作った次の日、日曜の夜に、ミサキさんがこのLINEを送った相手は、大学のサークルで一緒だったチカさんです。チカさんはその前の年に結婚していました。
ミサキさんは当時28歳で、食品メーカーの総務で働いていました。保険に入ったのは、入社した年です。母が知り合いの保険の人を家に呼んでくれて、言われるままに申込書に名前を書きました。保険の人が帰ったあと、母は「これで安心ね」と笑っていました。
去年の春、ユウキさんとの結婚が決まりました。6月の土曜の夜、ユウキさんの部屋で、2人の家計の表を作ることになりました。ユウキさんは、自分の家賃やスマホ代をすらすら書き込んでいきます。「ミサキの保険って、毎月いくら?」と聞かれて、ミサキさんは銀行のアプリを開きました。
引き落としの中に、保険会社の名前が2つ並んでいました。どちらが何の保険なのか、わかりません。のどの奥がきゅっと詰まって、「あとで調べて送るね」とだけ言いました。表の「保険」の欄は、その夜、空いたままでした。
帰りの電車で、ミサキさんは「保険 入りすぎ 足りない」と検索しました。上の記事には「独身のうちは最低限でいい」とありました。次の記事には「結婚したら保障を増やすべき」とありました。どちらが自分に当てはまるのかわからないまま、画面を閉じました。
日曜の朝、引き出しの奥から保険の紙を出してみました。知らない言葉が、細かい字で何行も続いています。2ページ目で読むのをやめて、母に電話しました。「結婚するし、保険を見直そうかな」と言うと、「安心のために入ったんだから、そのままでいいのよ」と返ってきました。それ以上は聞けずに、電話を切りました。
01保険、入りすぎ? 足りない?
日曜の夜のLINEには、チカさんからすぐに返事が来ました。
わかる。私も結婚前に同じこと聞かれた笑
その保険、入るときにほかと比べた?
比べてない。お母さんの知り合いにすすめられたまま
そういう人、めずらしくないよ
生命保険に入っている人のうち、ほかの保険と比べずに入った人41.6%約5人に2人
出典:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「金融リテラシー調査2025年」。全国の18〜79歳の3万人に、2025年9〜10月に聞いた調査です。
5人に2人か。私だけじゃないんだ
だから、入りすぎか足りないかより、先に何のために入ったかを知ったほうがいいよ
お母さんがなんでその保険を選んだのか、聞いてメモしておくといいよ
次の日の昼休み、ミサキさんはもう一度、母に電話しました。なぜあの保険にしたのかを聞くと、母は少し黙ってから言いました。「あなたがひとり暮らしで入院しても、すぐには行けないから。せめてお金の心配はさせたくなかったのよ」。ミサキさんはその言葉を、スマホのメモにそのまま書きました。その日の夜、チカさんにまたLINEを送りました。
お母さん、私のひとり暮らしを心配して選んでくれてた
でも、2人になったら何が要るのかは、私には決められない
02相談したら、売り込まれそう
私は結婚する前に、FPさんに保険の相談をしたよ
保険の相談って、新しいのに入らされそうでこわい
すすめられたのは2つで、1つは断ったよ
最初に「今日は聞くだけです」って言ったら、気が楽だった
相談って、お金はかからないの?
私が行ったところは無料だった。今の保険の紙を見ながら話したよ
保険の相談が無料でできるしくみと、すすめられたときの断り方は、無料のお金の相談、何が聞ける?の記事でくわしく書いています。
03相談で聞かれた、ひとつの質問
チカさんとのLINEのあと、ミサキさんはスマホのメモに、聞きたいことを3つ書きました。今の保険で、入院したらいくら出るのか。結婚したら、足りなくなるものはあるか。毎月の保険料は、今の手取りに合っているか。いちばん下には、昼休みに母から聞いた言葉も残しておきました。
書き終えてから、お金の専門家のFPに無料で話を聞ける、保険の相談を申し込みました。ユウキさんにも保険のことを正直に話して、2人で聞くことにしました。入りすぎか足りないかは、話を聞いてから決めるつもりでした。
2週間後の土曜日の午後、聞きたいことを3つ聞き終えると、今度はミサキさんが質問されました。「この保険は、誰の、どんな心配から入ったものですか」。メモを見ながら母の言葉を読むと、担当の人はうなずいて、こう言いました。
その日は「今日は持ち帰ります」と言って、話を聞くだけで帰りました。1週間後、ミサキさんはユウキさんと表を見ながら、自分で決めました。母が選んだ入院の保険は、そのまま残します。すすめられた案からは、2人の暮らしに要るものだけを選びました。
あなたの場合相談の前に、聞きたいことを3つ書いてみる
書いた内容は、この端末の中にだけ残ります。
04次の春、2人の家計の表で
次の3月、2人は新しい部屋で暮らし始めました。片づけが終わった夜、ユウキさんが6月に作った家計の表を開いて、今の数字に直し始めました。「保険の欄、どうする?」と聞かれて、ミサキさんはすぐに金額を言いました。何のための保険なのかも、もう自分で説明できます。
その夜、ミサキさんは母にLINEを送りました。
お母さんが入れてくれた保険、中身を見て残したよ
既読そう。それなら、お母さんも安心ね
送ったあとで、ミサキさんは思い出しました。去年の6月、同じ家計の表の前で、銀行のアプリを開いたまま何も言えなかったことを。
入りすぎか足りないかは、必要な分を聞いてから決める。
ミサキさんにとってあの相談は、母がくれた安心の答え合わせでした。
今日の最初の一歩
今夜、寝る前に、銀行のアプリで保険の引き落としを探してメモに写す
5分で終わります。保険会社の名前と毎月の金額を、1行ずつ書くだけです。何の保険かわからないものがあったら、入ったときの理由を家族に聞いて、その下に書いておいてください。相談するときの、聞きたいことのもとになります。
2026.10.08 公開 文・WE POP編集部
参考にした情報
制度や数字は記事の公開日(直した記事は更新日)時点の情報です。最新の情報は各公式サイトで確認してください。