目次
転職しようかな、と思った。でも毎日仕事はあるし、面接に行く時間なんてあるのかな。そもそも、何か月かかるものなんだろう。そんなモヤモヤを持っている人に向けて書きました。読み終わるころには、自分の転職カレンダーをざっくり描けるようになります。
この記事でわかること
- 転職活動を始めてから辞めるまで、みんな何か月かけているか
- 辞めてから次の仕事まで、どれくらい空いているか
- 情報集めから入社まで、何をどの順番でやるか
- 働きながら、面接の時間をどうつくるか
先に結論
- 活動を始めてから辞めるまでは1〜3か月がいちばん多い
- 働きながら転職活動を始めた人は約7割
- 日にちは入社したい日から逆に数えると、無理がない
01転職活動って、何か月くらいかかるの?
ひとことでいちばん多いのは、辞める1〜3か月前に動き出した人。半年未満が半分をこえる。
国(厚生労働省)は、ときどき「転職者実態調査」をしています。転職した人に「どうやって転職した?」と聞く調査です。いちばん新しいのは2025年の調査で、2026年9月に結果が出ました。
その中に、辞める何か月前に転職活動を始めたかという質問があります。つまり、活動を始めてから前の会社を辞めるまでの期間です。
出典:厚生労働省「転職者実態調査」(令和7年)個人調査 第26表(e-Stat)。全年齢の転職者が100%。「6か月〜1年」「1年以上」は2つの区分を足した数。不明(2.8%)は省略
いちばん多いのは1〜3か月前で、27.3%。半年未満まで足すと56.4%で、半分をこえます。
いちばん上の棒は「辞めてから開始」で25.4%。在職中に動き出した人は、合わせて71.7%でした。つまり、約7割の人が、働きながら転職活動を始めているんです。
この数字は全年齢のもの。25〜29歳だけで見ても、在職中に始めた人は72.6%で、ほぼ同じでした。
メモ
この数字の読み方
対象は、2024年10月〜2025年9月に転職した人。それも、5人以上が働く職場(事業所)で、フルタイムで働いている人です。探している途中の人や、決まらなかった人は入っていません。それに、測っているのは「辞めるまで」の期間です。内定や入社までにかかった日数ではありません。
02辞めてから次の仕事まで、どれくらい空く?
ひとことで半分以上が、すき間なし〜1か月未満で次へ。
同じ調査では、前の会社を辞めてから次の会社に入るまでの期間も聞いています。
24.0%
すき間なく、次の会社に入った
27.4%
辞めてから1か月未満で入った
7.6%
10か月以上空いた
すき間なしと1か月未満を足すと、51.4%。半分をこえる人が、ほとんど空けずに次へ移っています。
在職中に活動を始めた人に限ると、すき間なしと1か月未満で66.7%。3人に2人です。辞めてから始めた人では、10か月以上空いた人が21.6%いました。
ただ、これは転職できた人の数字です。「辞めたら、すぐ次が決まる確率」ではありません。すき間が短いほど、給料が止まる期間も短くなります。
気をつけて
辞めてすぐに、失業保険が出るわけではありません
失業保険の正式な名前は「雇用保険の基本手当」。会社で雇用保険に入っていた人のためのもので、フリーランスなどは対象外です。手続きをして受給資格が決まると、その日から7日間は「待期」で、お金は出ません。正当な理由がなく自分の都合で辞めたときは、そのあと原則1か月の「給付制限」も続きます(2025年4月以降に辞めた場合)。辞めた日からさかのぼる5年間に、今回より前に2回以上、同じように辞めて受給資格の決定を受けていると、3か月です。
もらうための条件もあります。自分の都合で辞めた場合は、辞める前の2年間に、雇用保険に入っていた月が12か月以上いります。数えるのは、給料が出た日が11日以上か、80時間以上働いた月だけ。倒産や解雇などで辞めた場合は、辞める前の1年間に6か月以上あればOKです。
2025年4月からは、決められた教育訓練(学び直しの講座など)を受けると、給付制限がなくなる仕組みもできました。くわしくはハローワークで確かめてください。先に辞めるなら、数か月分の生活費を用意しておくと安心です。
03情報集めから入社まで、どんな順番?
ひとことでデータで多いのは1〜3か月。WE POPのおすすめは、全体で3〜4か月を見ておくこと。
データでいちばん多いのは、活動を始めてから辞めるまで1〜3か月でした。ここに引き継ぎや有給を使う日にちも入れて、WE POPでは全体で3〜4か月を見ておくのをおすすめしています。データから出した数字ではなく、編集部の目安です。
働きながら転職する場合の目安
- 1か月目
情報集めと書類の準備
求人をながめて、どんな仕事があるかを知ります。あわせて、職務経歴書(今までの仕事をまとめた書類)の下書きもスタート。
- 1〜2か月目
応募する
気になる求人に、書類を出します。1社ずつ待つより、何社か同時に進めるほうが、比べて選べます。
- 2〜3か月目
面接を受ける
面接の回数は、会社によってちがいます。ここがいちばん時間をとられるところ。日にちの連絡は、早めに返すほど進みます。
- 3か月目
内定。条件を紙で確かめる
給料や仕事の中身を、書面で受け取ってから返事をします。見るところは内定を承諾する前ににまとめました。
- 3〜4か月目
辞めると伝えて、引き継ぎ
入社日が決まってから、今の会社に伝えます。引き継ぎをして、残った有給を使うのもこのころです。
いちばん読めないのは、応募から内定まで。だからこそ、最後の「辞めると伝える」は、内定と入社日が決まってからにしてください。
04日にちは、入社したい日から逆に数える
ひとことでゴールを先に置くと、何日に何をすればいいかが決まる。
「いつか転職したい」だと、ずるずるのびがちです。入社したい日を先に決めて、そこから後ろ向きに日にちを決めていきましょう。
4月1日に入社したい場合の数え方
入社したい日を決める(例:4月1日)
ゴールが決まると、ほかの日にちも全部決まります。まだ仮の日でOKです。
最後の出社日と、辞める日を決める
有給が残っていたら、最後に出社した日のあとにまとめて使えます。残りが10日なら、2週間ほど前に最後の出社を置くイメージです。
辞めると伝える日を決める
法律(民法627条)では、正社員のように働く期間に終わりがない契約なら、伝えてから2週間で辞められます。ただ、気持ちよく辞めたいなら、会社のルール(就業規則)も早めに見ておきましょう。「1か月前までに」などと書いてあることがあります。
内定がほしい日を決める
伝える日の少し前に、内定と入社日が決まっていると安心です。この例なら、2月の半ばごろが目安になります。
求人を見始める日を決める
内定がほしい日から、さらに2〜3か月前。この例なら、11月の終わりから12月はじめに動き出せば間に合います。
ポイント
有給の残りは、早めに数えておく
有給休暇は、辞めたあとは使えません。もらった日から2年たつと、時効で消える決まりもあります。何日残っているかで、最後の出社日が変わるので、給与明細や社内のシステムで先に見ておきましょう。くわしくは有給休暇のルールへ。
05働きながら、時間はどうつくる?
ひとことで面接は「半休・オンライン・夕方」の3つで乗り切る。
働きながらの転職で、いちばん困るのが面接の時間ですよね。平日の昼に、会社を抜けるのはむずかしいものです。
- オンラインの面接にしてもらえないか聞く。移動がないので、1時間あれば受けられます
- 夕方以降や朝の時間で相談する。すべての会社が応じるわけではありませんが、聞くだけならタダです
- 有給休暇を半日だけ使う。半日の有給は、あなたが望んで、会社がOKすれば取れます
- 1時間ずつの有給を使う。会社に労使協定(会社と、働く人の代表が交わす約束)があれば、1年に5日分まで使えます
求人を見る・書類を書く・応募する、は夜や休みの日にできます。平日に時間がいるのは、ほぼ面接だけ。面接を1日にまとめて入れると、休む回数をへらせます。
出典:厚生労働省「令和7年転職者実態調査の概況」表12。求人サイトなどは求人情報誌・新聞・チラシ等を含む。民間の紹介会社は転職エージェントなど
20代後半では、求人サイトなどを使った人が半分以上。転職エージェントのような民間の紹介会社も、3〜4人に1人が使っています。面接の日にちのやりとりを任せられることもあるので、時間がない人には向いていると考えています。
気をつけて
会社のパソコンやメールでは、転職活動をしない
会社のパソコンやメールは、会社のものです。応募や面接のやりとりは、自分のスマホと自分のメールで。うっかりのぞかれる心配もへります。
06ハローワークって、働きながらでも使える?
ひとことで使える。在職中でも登録OK。
ハローワークは、仕事がない人だけの場所だと思われがちです。でも、在職中でも求職の登録ができます。
ネットの「ハローワークインターネットサービス」から登録すると、求職者マイページがつくれます。家から求人を探せるので、窓口に行く時間がない人にも向いています。
マイページから直接応募できるのは、「オンライン自主応募可」となっている求人だけです。それ以外の求人は、ハローワークに相談すると紹介してもらえます。
ことば求職者マイページ
ハローワークのサイトにつくる、自分専用のページ。求人の検索条件を保存したり、応募の状況を見たりできます。ネットだけで登録した人は、ハローワークからのおすすめ求人の受け取りなど、一部の機能が使えません。
07今の自分は、動き出す準備ができてる?
ひとことで4つ以上できていれば、もう求人を見始めていい。
できているものをタップしてみてください
当てはまったのは 0 / 6個
08よくある質問
Q3か月たっても内定が出ません。おかしいですか?
Aおかしくありません。データでも、辞める半年以上前から動き始めた人が15.4%います。これは内定までではなく、辞めるまでの期間ですが、長くかかる人も少なくないということです。働きながらなら、収入は止まっていません。応募の数や、求人の選び方を見直すタイミングだと考えてみてください。
Q内定が出たら、入社日はどれくらい先にしてもらえる?
A会社によってちがうので、内定のときに相談します。今の会社の就業規則と、引き継ぎ・有給の日数をもとに「この日なら入れます」と伝えると、話が早いです。
Q辞めてから探したほうが、早く決まりませんか?
A時間は使えますが、収入が止まります。お金の心配から、あせって決めてしまいやすいと編集部は考えています。失業保険も、すぐには出ません。おすすめは働きながら探すこと。ただ、心や体が限界のときは別です。まず休んでください。
Q転職エージェントは何社くらい使えばいい?
A使わなくても転職はできます。使う場合の考え方は、転職エージェントは何社?で書いています。
今日の最初の一歩
スマホのカレンダーに「入社したい日」を1つ入れる
決めきれなくても、仮の日でOK。そこから3〜4か月前の日に「求人を見る」と入れておけば、転職カレンダーの完成です。
2026.10.04 公開/2026.10.05 更新 文・WE POP編集部
参考にした情報
- e-Stat 転職者実態調査 令和7年 個人調査 第26表(離職前に転職活動を開始した時期)
- e-Stat 転職者実態調査 令和7年 個人調査 第27表(離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間)
- 厚生労働省「令和7年転職者実態調査の概況」
- 厚生労働省「令和7年転職者実態調査の概況」調査の概要(調査の対象・用語の定義)
- 厚生労働省「雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査):調査の概要」(調査の沿革)
- 厚生労働省「令和7年転職者実態調査の概況」個人調査 3 転職について(表12 転職活動の方法)
- 厚生労働省 スタートアップ労働条件「退職の申し出について」
- 厚生労働省 スタートアップ労働条件「半日単位年休と時間単位年休」
- 厚生労働省 確かめよう労働条件「年次有給休暇を時間単位でとるには、どうすればよいのでしょうか?」
- 厚生労働省 スタートアップ労働条件「年次有給休暇はいつまで請求を認めなければならないのでしょうか?」
- ハローワークインターネットサービス「よくあるご質問(仕事をお探しの方)」
- ハローワークインターネットサービス「求職者マイページでできること」
- ハローワークインターネットサービス「求職申込み手続きのご案内」
- ハローワークインターネットサービス「基本手当について」
- 厚生労働省 リーフレット「令和7年4月1日から自己都合離職者の給付制限期間が変わります」
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